【先日、ウチの娘が】~ニッポンのお盆休み編~ by neo

このブログは、私の愛娘(長女:9歳、次女:7歳)についての他愛のない日常を不定期に綴る、仕事や技術的な話とは全く無縁の完全に自己満足な日記です。知り合いから子供の成長とか運動会とかのビデオ動画を延々と見せられてイラっとした記憶があるといった方は、閲覧をご遠慮されることをオススメします。

 

先日、ウチの娘(次女:乗り物酔いしやすいのに遠出したがる)が

「あしたどっかいきたーい!」

と叫びました。

 

尚、「先日」と言ってもすでに去年の夏のお話ですが、投稿するタイミングを逃してしまっていたため、年明け3月の投稿となりました。何卒ご了承ください。(過去であればみな「先日」ですので…)

 

洗濯物を畳んでいた私は、ハンガーを外しながら「な・・・・なんだって・・・・!!お盆休みのど真ん中にお出掛けしたいだって!?」などと驚愕しつつも、一応聞いてみました。

 

 

 

”驚愕する人”
※画像はイメージです

 

 

 

「どこに行きたいの?」
「えっとねー、おそとでー、すずしくてー、たのしいとこー!
外でゴハンも食べたーい!」

いつの間にか娘(長女)も便乗。

「なるほど…希望はよく分かった、うん」

 

要約すると

①外である(店内や室内は嫌)
②涼しい(外がいいけど暑いのは嫌)
③楽しい(具体的な内容は不明)
④外でゴハン(外食したい)

ということでしょう。

理想のカレシに例えるならば

①高身長でー(背が高い)
②高学歴でー(頭が良い)
③高収入でー(お金持ち)
④イケメンてカンジー(見た目も最高)

というところでしょうか。一生結婚できないタイプですね。

 

「それじゃあ軍資金あげるから、明日は3人で楽しんでね」

 

笑顔で五千円札一枚を差し出す嫁は、お盆休みも普通に仕事です。
っていうか、もうお出掛け決定?予算も五千円以内で決定??

 

「さあ、どうする?子供たちの期待にどう応える?さあ!」という嫁の挑戦的な視線と、「ヒャッホー!明日はパラダイス!!」という娘たちのプレッシャーを受けながら、私はGoogle先生に泣きつくのでありました…。ggrks…

 

 

~翌日~

「さあ、出発だ!」
「おー!!」

私と娘(長女)と娘(次女)の3人は、早起きして車で出発しました。
助手席にはディ某テーマパークで買った超巨大な袋に、今日必要と思われるありとあらゆるものを詰め込んであります。
ちなみに、今日は一日楽しくお出掛けしつつも、正しいニッポンのお盆休みについて、父親として娘たちに教えてあげる良い機会と考えています。

 

「…どこにいくのー?」
「お外で、涼しくて、楽しくて、ご飯も食べられるところに行くんだ」

娘(次女)の当然の疑問に笑顔で答えつつ、一路車で目的地へ向かいます。

 

「…なんで止まってるのー?」
「渋滞しているからだ」

目的地まで半分を過ぎた辺りで、ニッポンのお盆休み名物と言っても過言ではない、大渋滞に巻き込まれます。

 

「…うごかないねー」
「そうだ、これがお盆休みだ。いいか、お盆休みというものはだな…
「…なるほどー。たいへんだー」
「さっちゃん、よくわかんなーい」
(ちなみに次女は自分のことを「さっちゃん」と呼びます。参考まで)

早速、ニッポンのお盆休みの基本を説明します。
意外と真剣に聞いている娘(長女)に対し、娘(次女)は全く興味がないようですが、まあ良いでしょう。
予想通り時間が掛かりそうなので、超巨大な袋からお菓子をいくつか取り出し、与えておきました。
この袋には、何でも入っているのです。

 

「…あれ?みんな曲がってるけど、ウチらは曲がらないの?ボリボリ」
(ちなみに長女は自分のことを「ウチ」と呼びます。参考まで)
「コッチは想像以上に渋滞がヤバイからスルーだ。いいか、渋滞というものはだな…
「…じゅうたいなんて、なければいいのにねー。ボリボリ」
「ボリボリ。パパにもあげるー。アーンして」

ニッポンのお盆休みには欠かすことのできない、渋滞の説明をします。
そして「後ろの席からアーンされたお菓子を運転しながら食べる」という、最近身に付けた高難易度の技を繰り出しながら、自分の直感を信じて先へ向かいます。

 

「…おお!目の前で駐車場が1台分空いたぞ!なんという僥倖!!」
「やっとついたー、やれやれだー」
「これでも地方はまだマシな方なんだよ。いいか、都会の人はだな・・・
「…うへー、とかいの人はすごいねー」
「さっちゃん、よくわかんなーい」

ニッポンのお盆休みにおける、地方と都会の違いについても説明します。
とにかく、出発してから約二時間半、奇跡的に目的地の駐車場に車を停めることができました。
普段ならおそらく一時間程度で来ることができ、駐車場も空いていることでしょう。
さすがニッポンのお盆休み!

 

何はともあれ目的地に到着し、無事に大地を踏みしめたことで、まずは娘たちの希望の「①外である=高身長」を達成です。

 

「あそこで券を買って中に入るんだよ」
「はーい!」

走りたくてウズウズしている娘(次女)を視線で制し、持参した超巨大な袋を肩に担ぎ、券売機で入場券を購入した私たちは係員の指示に従って入場します。

 

「すごい森だねー!木がたかーい!」
「ねえね!あそこに、なにかあるよー!」
(ちなみに次女は長女のことを「ねえね」と呼びます。参考まで)
「とうとう着いたな…そうだ、ここが 富岳風穴 だ」
「おおー!」

 

 

<富岳風穴>

富士山(富岳)の北西山麓、山梨県富士河口湖町の青木ヶ原にある溶岩洞(風穴)で、そのあたりにいくつかある風穴のうちで最大のもの。富岳風穴は総延長201メートル、高さは8.7メートルの横穴で、壁は玄武岩質である。(~中略~)鳴沢氷穴と共に、富士急グループの富士観光興業が運営していて、入り口手前に富岳風穴売店が森の駅「風穴」として2012年に新装オープンしている。
※参考Wikipedia

 

 

早速、中に入ります。

 

「すずしー!こおりだー!」
「ぎゃははははー!」
「どうだ!外にいながら涼しいだろう!(ドヤ顔)

これで娘たちの希望の「②涼しい=高学歴」も達成です。
ありがとう、Google先生!

 

「…さむい」
「さむくてしんじゃうー!」

ちなみに、この近辺には風穴と氷穴の二種類がありますが、風穴も氷穴と同様に非常に気温が低く、前述の説明の通り氷柱なんかもあります(なんと0度前後!本気で寒いです)。
真夏だと40度近い外気温との温度差から、曇らないメガネはないと言われていたり、いなかったり。

 

「よし、コレを着ろ!(ドヤ顔)

そんな中、例の超巨大な袋から出てきたのは、真夏なのに真冬用の厚手のパーカー。
さすが心配性の私、準備に余念はありません。
薄いTシャツ姿で凍えているカップルに、勝ち誇った笑顔を向けてやります。
ありがとう、何でも入る某テーマパークの超巨大な袋!(凄い邪魔ですが)

 

「さむいー!あついー!!」
「ぎゃははははー!」

寒さの心配がなくなった娘たちは、どうやら外との気温のギャップが気に入ったらしく、再突入を繰り返します。
ちなみに風穴は思ったより空いていました(とは言っても、常に人がいるレベルですが)。

そして思う存分、風穴内の探索を終え、テンションが高いまま外に戻ってきました。
この様子では「③楽しい=高収入」も達成したと言って良いでしょう。
ありがとう、富岳風穴

 

「それじゃあ次は 鳴沢氷穴 だ」

 

 

<鳴沢氷穴>

山梨県南都留郡鳴沢村に立地する溶岩洞。総延長156メートル、幅1.5-11メートル、高さ1-3.6メートル。1929年(昭和4年)12月17日に旧文部省により天然記念物に指定された。(~中略~)富岳風穴とともに富士急グループの富士観光興業が運営している。
※参考Wikipedia

 

 

鳴沢氷穴富岳風穴から数km離れていますが、あちらの駐車場にはまず停められそうにないため、樹海を散策しながら徒歩で向かうことにしました。

 

「すずしー!」
「かぜがきもちいいね!」

森は木が生い茂り、心地よい風が吹き抜けます。

 

「何か変わった生き物とか植物とか、探しながら歩いてごらん」

元々、自然に囲まれた山梨の田舎暮らしですが、富士の麓では地元では見られないような動植物がいる可能性があります。

 

「おー!かわいーのあったー!」
「小さくてカワイイね」

 

 

”小さいきのこ”

 

 

「あ!こっちにもあるー!」
「これは大きいね」

 

 

”大きいきのこ”

 

 

「これ、たべられるのー?」
「ママなら食べられるかもしれん。お前たちは触ってはいけないよ」
「ママって、すごいねー」
「そうさ、うちのママはすごいんだ」

 

 

”ママなら食べられるかもしれないきのこ”
※あくまで個人の感想です

 

 

「なめこー!ぎゃははははー!」
「…いや、絶対になめこじゃないぞ、それは」

 

 

”絶対になめこじゃないきのこ”

 

 

きのこ溢れる大自然。
たまに見たこともない謎の虫も居ましたが、我が家の娘たちはきのこに夢中のようです。
たけのこがいたら戦争になりそうですが、幸いなことにここら辺にたけのこは生息していないようです。私はたけのこの里派です。

 

そんなこんなできのこの歌を歌いながら一時間程度でしょうか、鳴沢氷穴に着いた我々を待っていたのは、ニッポンのお盆休み恒例の大行列。
散策路である森まで行列が出来ており、係員の方に待ち時間を聞くと、乾いた笑顔で「ニ時間以上でーす!」との回答をいただきました。
ガンバレ、係員の人!

 

「そうだ、これが大行列だ。いいか、大行列というものはだな…
「見ればわかるから、もういいよ」

若干疲れてきたのか、先程までは話を聞いてくれていた娘(長女)に、説明を拒否されてしまいました。
ちなみに娘(次女)は、アリの行列を眺めていました。
負けるな、私!

 

「…そ、そうか。じゃあ、どうする?二時間待てる?」
「まつー!」
「まつよー!」

それでも先程の風穴がよほど気に入ったのでしょうか、待つ気満々のようです。

 

~10分後~

「…にじかんって、どのくらい?」
「そうだなぁ、今日車でここまで来るのに掛かった時間くらいかな」
「むりー!あついー!おなかすいたー!」
「さっちゃん、ねむくなっちゃった…」

結局、一歩も進むことなくギブアップ宣言となりました。

 

「ナイス判断だ。実を言うと、パパも倒れそうだったんだ

近年の、炎天下で直射日光を浴びながらの二時間待ちは、飽きるとか云々よりも死の危険すらあります。
娘たちには帽子を被らせているとはいえ、身長が低く地面に近い分、反射熱の影響で大人よりも暑いことでしょう。
当然、どんな帽子もあまりにも似合わないので決して被らない主義の私は、すでに意識が朦朧としていました。
直射日光、ダメ、ゼッタイ!

 

そんなわけで、日陰でスポーツ飲料による水分補給とお菓子によるエネルギー補給(もちろん、超巨大な袋から出しました。この袋には何でも入(ry )を済ませ、風穴側の駐車場へと逆戻りです。
散策路の道中、エネルギーが切れかけた娘(次女)の目が据わり、おんぶを強要されたり八つ当たりされたりするという悪質なパワハラに見舞われましたが、森のきのこたち(ときのこの歌)のおかげで何とか切り抜けることができました。
ありがとう、森のきのこたち!

 

さあ、残すは「④外でゴハン=イケメンてカンジー」です。
一般的に、子供は麺類好きなことで有名ですが、我が家の娘たちも例外ではありません。
そこで車に乗り込んだ私は、高らかに宣言しました。

 

「お昼ご飯は、富士宮焼きそばだ!(ドヤ顔)
「やったー!」
「さっちゃん、ふじのみややきそばだいすきー!!」

静岡のB級グルメとして名高い富士宮焼きそばは、我が家の娘たちの大好物です。
お昼の時間もそこそこ過ぎてしまっていましたが、おそらくここからであれば一時間くらいで行けるハズです。
しかし「さすが私、なんという完璧なプランニング!HAHAHA!」などと、自己満足にふける私を現実に呼び戻したのは、行き先を設定したナビから流れる無情なアナウンスでした。

 

 

 

「ピロリン♪ 目的地まで 約三時間 です♪(ナビの道真っ赤っ赤)

 

 

 

”激しく驚愕する人”
※画像はイメージです

 

 

 

な・・・・なんだってーーーー!!いくらお盆休みとはいえ、そんなバカな!?
「さんじかんって、どのくらい?」
「…今日、ここまで来るのに掛かった時間と、森の散策片道分くらい。よし、夕ご飯として向かおう!
「むり」
「やだ」

 

結局、富士宮焼きそばは却下となり、帰宅しつつ地元の回転寿司に寄る、という妥協案が採用されることに。

要するに

①外である = 高身長でー
②涼しい = 高学歴でー
③楽しい = 高収入でー
④外でゴハン = イケメンてカンジー 顔はビミョー

と、リアルな人生のように最後の最後に妥協したわけです。これならギリギリ結婚できそうですね。

 

そんなこんなで何とか目的は達成したものの、最後の最後までニッポンのお盆休みに振り回された私は、地元にある回転寿司をナビの目的地に設定し、富岳風穴を後にするのでありました。

 

 

 

 

 

 

 

「ピロリン♪ 目的地まで 約三時間 です♪(ナビの道真っ赤っ赤)

 

 

 

”現実を受け入れたくない人”
※画像はイメージです

 

 

 

…お寿司屋さんも、三時間だって。ハハッ」
「むり」
「やだ」

 

ありがとう、ニッポンのお盆休み!(白目)

 

 

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